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    大正2年 工事記録

    和綴じの長帳が展示されている。大正12年にこの家が建築された時の記録だ。大工の名前、材料仕入れ先、労賃、等々が球渓自身の手で書かれている。もちろん、大部分は球渓自身の毛筆。
    工事の最中に叔母なる人物が脳溢血で倒れそのまま他界し、工事を中断したとある。実は93年後の今年(2016年)の改装工事の最中にも、なんと施主の犬童トシが、改装工事の完成を見届けることなく96歳で天寿を全うした。
    大正12年の工事中にも、今回の改装工事の最中にも、共通する天変地異が発生した。関東大震災そして熊本大地震だ。この記録帳には、この工事中に球渓に4女ミナが末子として誕生したことも書かれている。彼女は後年、6歳で早逝するが、「兄弟姉妹の中では彼女がもっとも頭脳優秀だった。」と50年後に兄弟たちが語り合っていた。今年の改装工事中には、身近なものの出産はなかった。(「球渓歌集四季」に収載されている「亡児(なきこ)の写真(うつしえ)」は、その心境を余すところなく語っている。曲は長調なのに胸に迫る詩だ。
    今回の改装に当たった棟梁は〈天井板を外してみたら、素晴らしい梁が現れたので、これが見えるように工事を一部変更させてください。〉と申し出て、天井をぐんと高くしてある。建物のそうした部分も観ていただくとありがたい。
    IMG_9867梁

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